雨過青苔湿(あめすぎてせいたいうるおう)は、梅雨の季節によく聞かれる禅語の一つ。雨の後、その水で青々と苔が潤う。じめじめした雨も自然の恵み、そして雨と苔が互いに自然と情景を作り出す様。松尾芭蕉が今の茨城県鹿嶋市、根本寺の佛頂和尚と問答で語った言葉だ▼梅雨は1カ月半前後で明けるが、1年半もの長きにわたり続いた日本製鉄によるUSスチール買収の折...