二酸化炭素(CO2)を地下に貯留する「CCS」施設に欠かすことができない鋼材がある。高い耐食性を誇るステンレス継目無(シームレス)鋼管だ。CCSは国内では実証試験の段階だが、海外では米国などで実用段階のプロジェクトが相次いでいる。今年はCCS関連のビジネスで、高炉メーカーや商社など日本の鉄鋼各社に商機が広がる年になりそうだ。(石川 勇吉)