2020年の鉄スクラップ業界も、例外なく未曽有の事態に見舞われた。昨年前半は、先行きが見通しにくい状況が続いた。しかし、旧盆以降は、状況が一転。中国の工業生産の急回復に伴い、自動車産業を中心に製造業は増産体制に入った。電炉の粗鋼生産は対前年と同水準にまで回復。さらにベトナムなど海外筋の日本産スクラップへの旺盛な需要により、一時H2=1万8千円...