今年度上期の鉄鋼建材市場は、メーカー値上げと流通コスト上昇を背景に、条鋼建材や溶接鋼管の価格帯が切り上がる強含みの展開で始まった。だが、物流・建設業界で時間外労働規制が強まる「2024年問題」が要因となり、中小建築物だけでなく、再開発事業など大型案件でも出件が鈍化。建材需給も引き締まらず、上値の重さが意識されている。10月以降の下期を前に、供...