特殊鋼需要は、自動車や工作機械などの一部で回復の兆しは見えるものの、全体では依然低迷している。需給に強気材料が少ない中、流通は、メーカーの値上げと自社コスト上昇分の転嫁に悪戦苦闘している。そこで工具鋼を中心に扱う大手特殊鋼流通、ウメトクの福嶋豊社長に現状と同社の課題について聞いた。(橋川 渉)