関東地区の形鋼市況は、材料難からこう着状態が続いている。メーカーの値上げ姿勢や労務・物流費上昇により商社・流通の売り腰は強まり、今年4月と5月にトン2千円ずつ上伸した。だが主要向け先の鉄骨造(S造)の着工が鈍く、大型工事も工期遅延が常態化していることで建材実需が停滞。流通各社は追加値上げを進めにくくなっている。電炉大手の建値が据え置かれたまま...