脱炭素化の切り札として開発が進む次世代炉「水素還元高炉」向けとなる新しいタイプの焼結鉱への関心が高まっている。焼結鉱は、鉄鉱石を焼き固めて造る高炉向けの主原料。水素還元で粉化しやすいため不向きな現行品の改良を目指し、学会組織の日本鉄鋼協会が今春、新たに研究会を設立した。水素還元高炉の実現を支える重要技術として、産業界も関心を寄せる。