――昨年をふり返ると、ステンレスの相場は軟化局面が続いた。 「相場は年間を通じて軟調に推移したが、比較的緩やかに下がっていった。これは2007年のニッケルバブルによる相場の急騰、その後の急落で、当時大きな在庫含み損を経験した流通が売り焦らず相場の安定に努めたことが大きな要因だ。相場はソフトランディングしたが、一方で新たな問題も出てきた」――そ...