需要不振でジリ安が続いていた関東地区の形鋼市況で、下値領域が縮小してきた。例年であれば秋季に建築分野で需要が盛り上がるが、今年は中小建築物の出件の鈍さから荷動き、引き合いは精彩を欠いたまま推移。流通間では販売量を確保するため局地的な安値折り合いが散発した。だが、一部メーカーが物件向け価格の引き上げを表明したことで、市場では店売りへ波及するとの...