低迷が続いてきたアジアの熱延コイル市況で底値が徐々に切り上がってきた。スポット市場で鉄鉱石は130ドル、原料炭は優に300ドルを超えるコスト情勢から各国で鉄鋼メーカーが値上げを図り始め、トン当たり500ドル台半ばだった中国からのホット輸出価格は570ドル程度へ上昇した。建材分野を中心に需要は依然力強さを欠き、値上げには手探り感が強いものの長引...