2023年も早4カ月が過ぎたが、鋼材の需要動向や市況をめぐる環境は年明けから芳しいものではない。自動車の生産は依然として下振れが続いており、建設・土木関連も上期は需要の出現が鮮明化していない。 連休明けから22年度の決算発表がピークを迎える。上流の川上に位置する鉄鋼メーカーや一次商社らの業績は、前上期の貯金が下期の下振れをカバーし、おおむね...