昨年夏から上値が重かった関東地区の形鋼市況が、3千円上伸した。ちょうど1年前はウクライナ危機に端を発する資源高騰のあおりで、主原料が軒並み急騰。製品の鋼材全般が大幅に値上がりした。だが夏以降は一服感が出たほか、肝心の中小建築需要も停滞期に突入。多くの在庫店が急騰期に利益を確保できた反動もあり、売り腰を強められずにいた。足元の実需改善は途上だ...