日本製鉄が経営の最重要課題と位置付けているのが気候変動対策。その具体的な方向性を示したのが「カーボンニュートラルビジョン2050」だ。 高炉一貫製鉄法は、鉄鉱石の還元材に石炭を使うため、温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)の排出が避けられない。温室効果ガス削減のための国際枠組みで、2016年に発効した「パリ協定」では、世界の平均気温の上昇...