手元にあったコップに呪文をかけ、召し使いにした。「水を汲みにいけ」と。ところが、水汲みをやめさせる呪文を知らない。だから、コップはいつまでも水汲みを続ける。水桶はすっかりあふれて周りは水浸しだ。 グラスを叩き割る。でもだめだ。何と、壊れた破片の分だけ召し使いが増えたのだ。それぞれが仕事をこなし続ける。道具に仕事をさせ、自分は遊んでいようとた...