需給ひっ迫が続く電磁鋼板をめぐり、鉄鋼メーカー、需要家とも悩ましい状況が続いている。電動車や工作機械の生産増で需要は拡大の一途にあるが、日本製鉄とJFEスチールによる電磁鋼板の能力増強は効果が表れるのが2023~24年度。当面は増産が難しく、メーカー側は限られた玉の差配に、需要家側は調達ソースが見つからない難しい情勢に直面している。