日盛りの江戸の町を笠もかぶらず売り歩いたという。江戸時代に「定斎屋」と呼ばれた薬の行商人は、天秤棒の前後に長い箪笥を提げて担ぎ、どんな炎天でも平気に町中を巡ったらしい。売り物は「延命散」という暑気払いの妙薬。「つまり、妙薬の効き目はかくの通りということである」(『江戸の日暦』、実業之日本社)▼きょうで6月が尽き、あすから7月。列島の梅雨明け...