「まあ、『時価』ということだね」と、ある鋼材問屋の社長がつぶやく。 度重なる鋼材価格の上昇。足元の荷動きはさえないが、原料価格と国際市場の過熱で価格は高騰する。まさに「時価」の様相。資本力がものを言う世界が進んでいるともいえる。 その通りだな、と相槌を打ったが、ふと考えると「市況」「相場」と「時価」の違いがよく分からない。赤面するばかりだが...