今年度の国内粗鋼生産量は8300万トン程度に落ち込む見通しだ。9千万トン割れは1971年度以来。まさに歴史的な低水準だ▼生産活動の低下に伴い、鉄鋼生産プロセスで発生する二酸化炭素(CO2)の排出量も低下する。数字の上では鉄鋼連盟の削減目標を超過達成する見込みだ。だが、それは真の実力とは言えない▼鉄鋼連盟の取り組みは、生産量の多寡にかかわらず...