転炉用耐火レンガの原料となるマグネシアの価格が急上昇している。主要産地の中国では、鉄鋼向け需要が堅調に推移する一方で、環境規制に伴い供給量が低下。需給ひっ迫が鮮明となっている。このあおりを受けて対日価格は昨年後半以降、上昇基調に転じ、足元の価格は直近の底値に比べ1・5倍の水準に跳ね上がった。日本の耐火物メーカーは今後、コスト増の吸収を迫られそうだ。