財務省が発表した貿易統計(速報)によると、2019年度の全鉄鋼輸出は前年比2・5%増の3513万3千トンとなり、7年ぶりに増加へ転じた。前年度の1~3月期に日本製鉄やJFEスチールなど高炉大手の生産トラブルが重なり、輸出向けを大きく減らした要因がなくなったため。しかし、海外市場の競争激化で、リーマン・ショック後の10年度以降では18年度に次...