新年度からの自動車向け鋼材価格の方向性は示されたが、課題を残したままの現状に、鋼材流通や中小ユーザー筋などの収まりはそう簡単につくはずがない。特に自給比率が高い鋼管や特殊鋼分野では、部品メーカーに対して集購価格動向とは別に値上げ要請する動きが本格化している。「個別事情は聞く」という自動車メーカーの姿勢は徐々に柔軟になっているが、どこまで具体的...