日本の鉄スクラップ業界にとって平成は、外需に活路を見いだすことで鉄スクラップの国際商品化を進めてきた30年間だった。 その背景には、主力需要先である電炉メーカーの生産が1990年度の3533万トンをピークに減少傾向となったことが挙げられる。内需低迷で鉄スクラップは発生余剰となり、90年代半ばに日本は輸出が輸入を上回る「純輸出国」に転換。その...