平成の30年間で日本の年間粗鋼生産は大きく揺れ動いた。年度ベースで最も少なかったのは1998年度(平10)の9098万トン。70年度以降で2番目に低い水準だ。一方、最も多かったのが2007年度(平19)の1億2151万トン。73年度の1億1932万トンを上回り、34年ぶりに過去最高を更新した。 粗鋼生産が最少だった98年度はいわゆるバブル崩...