財務省が26日発表した貿易統計によると、5月のニッケル系ステンレス冷延鋼板輸入量は前年同月比6・3%減の1万4124トンとなった。中国が68%減の2701トン、台湾が62%減の1198トンにとどまった一方、韓国が倍増の5409トン、その他が5・7倍の4816トンとなった。その他の中ではインドネシア、ベトナム、タイ、インド、マレーシアが多い。特にベトナムは過去最高の2145トンに急増して輸入量の15%を占めた。
クロム系鋼種を含めた5月冷延輸入は前年同月比2・2%減の1万7347トン。クロム系では韓国と中国がほぼ半々となった。
日本政府は昨年7月22日に中国、台湾製ニッケル系ステンレス冷延鋼板のAD調査を開始し、今月19日にクロ仮決定を下した。中国、台湾材では昨年の調査開始前あるいは開始直後に駆け込みが発生したが、それ以降は大幅に低下している。
ニッケル系冷延の今年1~5月合計は前年同期比23%減の5万8177トン。国別構成は韓国36%、中国21%、台湾13%、インドネシア9%、ベトナム8%となった。実績豊富な韓国の増加は想定内だが、新興5カ国が全体の3割を占めるまで急増したのが目立つ。



