アートテックス札幌工場の導入事例
アートテックス札幌工場の導入事例
「バズーカLX」一体型
「バズーカLX」一体型
アートテックス札幌工場の導入事例 「バズーカLX」一体型

 空調機器の企画開発・販売・保守を手掛けるイーズ(本社・東京都港区、社長・北隅和成氏)は、大規模作業場の熱中症対策を解決する大風量スポットエアコン「スポットバズーカ」を提案し、物流倉庫や大規模工場、体育館などで続々導入されている。

 「スポットバズーカ」シリーズは、吹出口の風速が一般の汎用床置型エアコンの2倍を超える秒速8メートルの「爽快爆風」を実現。直進性のある風で、実測値50メートル離れた場所まで届く。「除湿された乾いた冷風で汗が乾く。暑さで注意散漫にならず、現場のミスや事故を未然に防げる」と導入現場の評価は高い。

 ラインアップは標準タイプの「BZシングル」、酷暑作業場向け「バズーカEX」、シリーズ史上最大風量の「バズーカLX」の3タイプ。それぞれに一体型と室内機・室外機別置型があり、一体型はキャスターで移動させることができ、別置型は壁掛けや天井吊りの設置もできる。標準タイプの別置型では、室外機1台に室内機2台を接続する「BZツイン」もある。イーズは使用環境に合わせて最適な組み合わせを提案している。

 「バズーカEX」は、室温40℃前後の酷暑作業場向けに開発した人気機種だ。標準タイプに比べて吸込空気と吹出空気の温度差2倍の冷風・温風を送れる上に、除湿効果も3倍と高いため、高温多湿の空間にも適している。内部の熱交換器の列数を標準タイプの2列から4列に変更し、シングル接続でBZツイン並みの冷・暖房能力を発揮する上に、吸込温度と吹出温度の温度差や除湿量が大きいことが重要な特長だ。

 広い空間で風量の大きさを求めるなら、ラージファンタイプの「バズーカLX」がある。定格7馬力/最大9・5馬力で、最大風量は実に157立方メートル/分。風量や風が届く面積が抜群のため、シングル接続で従来機種のツインと同等の風量を実現する。LXも熱交換器の列数は4列としており、巨大ファンと4列熱交換器の掛け合わせでシリーズ史上最大の風力と冷・暖房能力を実現している。

 「バズーカLX」も全国各地の工場・倉庫で採用が進んでいる。北海道・東北では、ステンレスサッシ製作のエキスパート集団であるアートテックスで本格採用された。アートテックスは札幌工場(札幌市東区)、盛岡工場(岩手県紫波郡矢巾町)の2工場体制で、高い生産技術を発揮してステンレス製建具の機械加工、組立加工、検査まで一貫して行っている。その札幌工場で「バズーカLX」別置型6台と「BZシングル」別置型2台、盛岡工場で「BZシングル」別置型8台が採用され、2024年の夏前から順調に稼働している。

 北海道や東北でも暑さは年々厳しくなり、札幌市では23年8月に観測史上最高気温(36・3℃)を記録した。アートテックスは、工場内の熱中症対策として作業者に快適な環境を整えようとさまざまの空調を探す中で、スポットバズーカに巡り合った。

 札幌工場は2階建てで、1階には3台の「バズーカLX」を天吊りで設置、2階では壁掛け設置の「BZシングル」2台と天吊り架台に設置した「バズーカLX」3台が効果的に工場内を冷却している。

 工場内の隅々まで爽やかな風が行き届くように、全ての室内機に風向ガイドを取り付け、それぞれ風向きを調整している。24、25年も札幌の夏は記録的な暑さとなったが、現場では「真夏でも工場内で動かないでいると少し寒く感じるくらい効果があった」など好評を得ている。

 天井が高い盛岡工場では、直進性のある爽やかな風が作業領域(工場の低層部分)を効果的に冷却している。また、工場全体を冷やすパッケージエアコンなどに比べて、導入時のコストとランニングコストの両方を抑制できている。