ニッケル系ステンレス薄板(冷延鋼板)の相場観は視界不良。需要は上向かず、在庫水準も上昇している一方、中国、台湾材へのアンチダンピング(AD)調査開始の発表を受けて「底打ち感が出ている」との見方が流通業者間で強まっている。利益確保のため相場維持を図りたい考えと、値下げしてでも受注をつかみたい思惑が渦巻く中、今後相場が下げ止まるかに注目が集まる...