鉄鋼流通業界に企業再編の波が押し寄せている。直近では阪和興業が兼松トレーディングの買収を、JFE商事鋼管管材が丸八鋼管からの事業譲受をそれぞれ発表。M&Aに至った背景は細部で異なるが、人口減少に伴う国内市場の縮小を見据えた動きに変わりはない。「規模の経済」という経済理論に基づけば仕入れや物流・加工の機能が高まり、同業に対する優位性も向上する...