直径1センチ、長さ5センチほどの鋼の棒。これを電気炉で高温にさらしながら、おもりを使ってひたすら引っ張り続ける。耐熱鋼の耐久性を調べるクリープ試験は、長期の場合、数十年という歳月を要する地道な試験だ。試験片が伸びてちぎれるまでの時間やその変化を記録し、火力発電所のボイラーなどに使う耐熱鋼の信頼性を裏付ける▼物質・材料研究機構のクリープ試験デ...