厚板溶断業の高廣鋼材商会(千葉県浦安市鉄鋼通り)が2月末で事業を撤退し、工場の閉鎖を決めた。その背景を探ると、首都圏に立地する中小シャーが構造的に置かれたひとつの切実な状況が浮かび上がってくる。高廣鋼材が厚板溶断(切板加工)事業を始めたのが昭和30年代後半。この頃、首都圏近郊には製造業大手やその下請け・協力工場など数多くのユーザーが拠点を構え...