まだら模様ではあるが、九州経済は緩やかに持ち直しつつある。地区鉄鋼需要も底堅く推移し、なだらかに上向きつつある。タイ新日鉄住金社長を丸5年務めて、この4月から新日鉄住金九州支店長に就任している奥苑一成日本鉄鋼連盟九州地区運営委員長に、足元の状況と下期の展望を聞いた。(馬場 雅明)——まず、5年ぶりの日本・九州に対する印象から伺いたい。「ちょう...