流通業者におけるステンレス丸棒の切断賃改定はまだ進まなそうだ。鋼材単価の上昇に伴い切断時の歩留まりロス負担が重くなる中、鋼材単価と連動する新たな切断賃の算定法導入を模索する動きが一部で出ている。ただ、切断賃自体が価格競争の材料となっている面があり、需要が低迷する現時点での導入は現実的ではないとの見方が大勢を占める。(山口 大智)