温室効果ガスの排出量取引制度に関する具体的な検討が政府内で始まった。エネルギー多消費産業である鉄鋼業にとって、この制度がどのような姿になるのかは大きな関心事だ▼この制度は市場原理によって排出削減を促すという仕組みで、各国・地域で導入が進む。市場原理を活用すれば最も低いコストで排出削減が進むという考え方だが、企業などに排出上限(キャップ)を設...