1981年に神戸製鋼所に入社して以来、約40年にわたり高炉操業の道を一筋に歩き続けてきた。製銑分野の第一人者で、社内はもとより業界内でも広く知られる存在だ。 長年培った技能を遺憾なく発揮したのが、2016年の加古川第3高炉改修。国内では珍しい「炉底出銑」を伴う難工事だったが、炉本体の温度計データを基に、目視では確認できない炉内に残る溶銑の位...