15年前の2009年10月。韓国ポスコの冷延工場、ポスコベトナムが稼働を開始した。新興国のベトナムで、まず下工程から足掛かりを築こうとリーマン・ショック前に計画された事業だ。 冷延ミルの年産能力は120万トン。70万トンの焼鈍設備はあるものの、フルハードと焼鈍冷延のみを造るシンプルな工場で、向け先は亜鉛めっき鋼板(GI)原板が半分強を占める...