「今は花見と言えば桜だが、昔は梅だった」と片木アルミニューム製作所(本社・大阪府泉南市)の片木威社長は話を切り出す。 奈良時代の「万葉集」には梅の歌が118首もある。現在の元号「令和」は、太宰府の大伴旅人邸での梅見の宴で詠まれた歌から採られている。 平安時代になると日本独自の文化、国風文化が興った。紀友則は古今和歌集で『ひさかたの光りのどけ...