昨年3月初め。高炉メーカーの原料購買部門に激震が走った。年初から右肩上がりとなっていた原料炭のスポット価格(中国向け)が3月に入って一気に1トン500ドル(FOB=本船渡し価格)台に突入したからだ。原料炭(一級強粘結炭)の対日四半期価格の指標に中国向けスポット価格が使われ始めた14年度以降の最高値はこれまで、16年11月の310ドルだった。...