世界的な鋼材需要の低迷と市況軟化を受け、各国で鉄鋼減産が拡大している。ベトナム高炉大手のフォルモサ・ハティン・スチール(FHS)は設立以来、初となる減産に向け検討に入ったほか、中国やインド、欧州でも粗鋼生産を落とす動きが顕在化してきた。夏季の不需要期に加え、金利上昇や中国のゼロコロナ政策などが相まって現状では全世界的に鋼材販売価格を下げても買...