「企業のトップ人事を発表より半日早く報じることに意味はあるのですか」―。ある鉄鋼メーカーの懇親会で役員の男性からそう問い掛けられた。男性は「不正を社会に問うなら分かる」と前置きした上で「こういうのは誰のためのニュースか分からない」と顔をしかめた。客観的に情報を集めて自分で解釈し、いち早く報じる、というのが記者の仕事と思う。だが多様な「読者の...