戦後の首都圏薄板流通史の変遷を肌身で知る昭和ひと桁生まれの生き字引きが、またひとり静かに逝った。1カ月後に90歳を迎える直前の訃報だった。 80歳を過ぎても週イチのゴルフや定期的なジム通いで健康を維持し、一昨年夏に夫婦でケア施設に入るまでは創業者として毎日出勤していた自他ともに認める〝元気印〟。今夏に大病が発覚したものの本人に自覚症状は無く...