――まず特殊鋼事業の現況を聞きたい。 「4月以降は、現有シフト体制でほぼ上限の操業が続いている。自動車生産は半導体不足の影響を受けているが、立ち上がった時への備えもあり、部品生産の水準は高い。下期にかけて特殊鋼の需要量は高位安定が見込まれる。半導体製造装置向けステンレス需要も旺盛だ」 「収益面は厳しい。主原料価格変動はサーチャージ制適用を含め...