コロナ禍で家にいる時間が増えたおかげで、過去に読み漁った本を再読する機会が増えた。今年は都議選や総選挙があるためか、何となく書棚で目に留まったのが中曽根康弘元総理の「保守の遺言」だった▼2009年夏の衆議院選挙で自民党は大敗を喫して下野した。その当時に著者が改めて日本の政治ビジョンを明確化するため、正しい保守主義の理解、国際政治と伝統主義の...