アルセロール・ミッタル(AM)が、新型コロナウイルスの感染拡大で再び「危機モード」に入った。主力の欧米やブラジルでは大規模な減産に踏み切り、6月に開く定時株主総会では配当見送りを提案する。統合後、AMは2008年のリーマン・ショック、15年の中国増産による世界的な鉄冷えといった危機に直面してきた。コスト削減や資産売却で手持ち資金を確保し、今回...