「よくここまでやってきた」と穏やかに、感慨深げに振り返る。会社設立直後、自社株を有していた需要家が倒産。資本金に匹敵する負債を抱える厳しい船出だった。 しかし、旺盛なニーズを追い風に初年度を黒字で乗り切る。1982年にステンレス製品の加工を始めるに当たり「日新製鋼と折衝承認後、豊田通商とも調整を地道に進めたものです」と懐かしむ。これが実り、...