東京の鉄屋の創業者がまた1人この世から姿を消した。 昨年秋に大病を患ったことは知っていたが、発覚が早期で、暮れにお会いしたときも血色が良くいつもと変わらぬにこやかな話しぶりはとても病人とは思えぬほど。暖かくなるにつれて元気に復帰されると信じていただけに、急な悲報に耳を疑った。 群馬県玉村町の鍛冶屋の次男として生まれ育ち、中学卒業後15歳で上...