クレーンが炉体を持ち上げ、真っ赤な鉄の塊「けら(けら)」が姿を現すと、たたら場に大きな歓声が上がった。たたらの炎から生まれた鉄の神秘と、ものづくりの原点を感じる瞬間だ。9月末に島根県奥出雲町で開催された「たたら吹き体験」のクライマックスだ。 企画したのは、室町時代から奥出雲の地で鉄山経営を営んできた田部家。現在は、島根県を中心に飲食や放送な...