「来年秋には需要が回復するだろう」。ステンレス特殊鋼流通ではこんな声が一昨年、昨年と聞こえてきたが、今年はあまり聞かない。イソップ童話「狼少年」のごとく、裏切り続けた〝需要回復論〟に業者が愛想を尽かしたのだろう。トランプ米大統領の不透明な政策も相まって、今年はあきらめムードが業界に漂う。しかし、忘れたころに突然荷動きが好転するのがマーケット...