私は高炉メーカーで30年余り鋼管製品の輸出や海外事業に携わった後、現在は鋼管輸出を専門に扱う商社に勤務している。鉄鋼メーカーの輸出契約には必ず商社が関与し、戦後から世界に冠たる産業として鉄鋼製品輸出をメーカーと一体化して支えてきた。そうした右肩上がりの成長期が1980年代まで続いたが、それ以降はオイルショック、貿易戦争や円高などの政治経済面...