2025年の鉄鋼輸出は25年ぶりとなる3千万トン割れが現実味を帯びてきた。世界各地で通商措置が急拡大し、熱延コイルで日本の主力輸出先だったEU(欧州連合)やインド、韓国向けは従来の輸出量が望めなくなっている。通商措置は一端発動すると長期間にわたり適用されるため、今年に限らず鉄鋼輸出は「3千万トン割れ時代」を長く強いられかねない。 24年(暦...