大阪道修町にある本社の近くに緒方洪庵の適塾がある。江戸時代末期の大きな転換期に幾多の人材を輩出した蘭学塾が往時のまま保存されている。急な階段を上がると辞書を置いたヅーフ部屋、続いて内塾生が畳一畳を分け与えられた二十八畳の大部屋がある。ここに座り、中庭や天井を眺めていると、福沢諭吉や村田蔵六らの若き姿が浮かんでくる。通信手段も少ない当時に、洪庵...