欧米の企業では、研究開発部門だけでなく、製造部門や経営部門のトップ層にも博士号(PhD)を持つ人が少なくない。行政部門でもしばしば見られる。博士号を持つ者は、単に学術の一領域の知識や研究経験だけでなく、広く課題を発掘したり解決する力を持つと期待され、企業や行政の中で主要な役職に就き学部卒や修士卒より高給を得る。それが社会の中で定着しているのは...